ハーレーのブレーキに採用されるキャリパーローターとパッド
ハーレーでは、最近のモデルはディスクブレーキが採用されています。
ディスクブレーキの場合は、キャリパーローターを経由して、ブレーキディスクにブレーキパッドを押し付けることで、ハーレーはブレーキングします。
キャリパーローターの中には、ブレーキパッドを押し付けるためのピストンが内蔵されています。そのピストンはライダーがブレーキレバーを引いたり、ブレーキを踏んだりすることで、油圧でキャリパーローターにブレーキの状態が伝達されます。
現在主流のブレーキキャリパーはブレーキディスクに対して、表と裏の両方から押し付けるタイプです。近年は、フローティングキャリパーが採用されることが多いです。
ブレーキキャリパーは定期的に清掃とメンテナンスをする必要があります。清掃するためには、中性洗剤と歯ブラシ、水、潤滑剤などが必要です。その方法は、ブレーキパッドを1枚だけセットして、マスターシリンダを握り、ピストン部分を露出させます。その後、ピストンを水道水と中性洗剤を使って歯ブラシにて磨きます。水分を取り除いて、潤滑剤をピストン外周に吹きかけて終了です。潤滑剤については、適切なものを使用する必要があります。
例えば、メタルラバーの場合は鉱物油系やシリコンを使用しているブレーキには使用できません。適した潤滑剤がわからないときはディーラーなどのバイクショップに相談するのがおすすめです。
洗浄が終わったら、グリスアップをします。グリスはピストンの根本部分に薄く塗ります。また、ブレーキパッドの裏やパッドピンにはモリブデングリスを塗ります。グリスアップの際には、グリスに砂利などが混ざらないように注意しましょう。
ブレーキキャリパーにも寿命があります。ハーレーの場合は走行距離10万キロメートル程度が交換の目安です。