ハーレーのエンジンをキックで始動させるコツとは

黒いハーレー

ハーレーのエンジンを始動させる方法は大きく分けてセルとキックの2種類があります。

手軽さなどを理由に大半のライダーはセルを選択しますが、冬場など気温が低い時は掛かりにくくなるため、こうした状況で有効となるのがキックです。このキックによるエンジンの点火をする場合には、ケッチンと呼ばれるアクシデントに気を付けなくてはいけません。
ケッチンとは足でレバーを蹴り下ろした点火のタイミングがズレた時にアームが逆回転で跳ね上がる現象のことを言います。

ケッチンによる衝撃はバイクの排気量で変化するのが特徴で、原付など排気量が少ないバイクであればそれほど気にする必要はありません。しかし、ハーレーのような大型バイクの場合に起こる衝撃は大きな怪我に繋がることもあるので注意が必要です。中にはこのケッチンを理由にキックを避けるライダーも少なくありませんが、コツさえ掴めば安全に行うことはできます。まず基本となるのが自分が乗っているハーレーのエンジンが点火するタイミングを理解する作業です。ポイントやセミトラなどエンジンの種類によってタイミングが微妙に変わるため、カバーを開けてチェックしなければいけません。
スムーズに始動させるには、タイミングを少し早めにするのがコツです。

キックはタイミングもエンジンの状態にも問題がない場合でも掛からないケースもあります。この時にイライラして力任せに何度もトライしようとする人もいますがこれは絶対にしてはいけません。余計な力が入っている状態で行うとケッチンを起こしやすくなります。
数回やって無理だった時はしばらく休憩を挟んで、気持ちを落ち着けてリラックスした状態で再びチャレンジをするのがキックのコツです。